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先日、ふたつの展示会に足を運びました。
ひとつは照明器具メーカーさん。ひとつは仕上材メーカーさん。
ふたつの展示会に共通していたこと。
環境問題への対処、対策。それに伴う企業方針提言と商品開発。
大変勉強させて頂きましたし、進歩の速さにも改めて驚かされました。
7,8年ほど前、環境学習・環境研究センターの設計を担当させて頂いたことがありました。
当時、リサイクルマテリアルは高級品。エネルギー利用についても太陽光と風力発電くらいしか方法がなかった。燃料電池なんてまだまだ・・の時代。現在のようにLCCO2についてもあまり問題視されていなかったように思います。
(英国や北米では既にBREEAMやLEEDといった環境性能評価が普及していたようですが・・)
今現在、京都議定書で設定された期間、2008〜2012年、まさにその時。
国も、企業も、で、個人も、そこへ向かう・・向かわざるをえない・・なので、建築も。
ライフサイクルCO2。これを抑制するには、生産しない、建物つくらない、のが最もシンプル。
だけどそうはいかない、だから色んな新しい商品、技術、おまけに機関まで・・生まれてくる。
建築のプロジェクトは、施主の思いと、その地の環境があって成り立つもの。
確かにLCCO2を抑えることは地球環境への負荷低減に繋がりますが、
それ以前に考えなくてはならないこと、その地の環境を良くする、守るためのものになること。
自然や歴史的町並みを切り裂いて、エコ建築つくっても・・ですよね。
環境に関わるマーク。まだまだ増えるのかな・・
日本電気硝子株式会社が主宰される「空間デザインコンペティション」。
先日「すむのさと高尾病院」が入賞した旨、連絡を頂きました。
ご尽力いただいた皆様方に心より感謝いたします。
このグラソアを使った照明器具は、LightingStudioArai荒井氏と、施工時には九電工中野氏の協力なしでは実現してなかった代物?です。お二人に感謝!です。
・・たった8本しか使ってないけど・・しかも30cmもカットしてるし・・
・・まったくblgUPせず・・早5ヶ月・・頑張?努力?とりあえず・・
先日、建築学会大会関連行事として「日田市民文化会館」の見学会に行ってきました。
この施設は4年前に公開コンペで設計者を選定したもので、私も当時在籍していた事務所で上司と共に担当し、最終選考まで残った経緯があったので、実際の建築を見れるのは色々な意味でとても興味深いものでした。
当時現地を視察したときには蒸気機関車が1台置いてあった公園・・そこにこのボリュームが存在していることに、ただ、オソロシー・・と。郊外にあるものと比べ、街の中心に配置するためその存在感はとんでもないです。
色々な説明を聞かせて頂きましたが、とにかくその機能とディテールの密度の高さに驚きました。一緒に見学した当時の上司と、ここまでするか・・と顔を見合わせるほど。
とてつもない設計の力を感じましたし、すばらしい建築、であることには違いないのですが・・「公共建築の形」としては、私の中で少し疑問が残りました。